大切なのは「何が起きたか」ではなく、「それにどう立ち向かうか」だ。
- ティナ・ターナー
ミュージシャンのティナ・ターナーさんがお亡くなりになりました。
私が彼女の死を知ったのは、夫がこのBBCの記事をシェアしてくれた時でした。
(日本語に翻訳された記事はこちらです。https://www.bbc.com/japanese/65692518 )
この記事を読んだ後、私はしばらく涙が止まりませんでした。
今から30年ほど前、私はスイスに住んでいました。
おとぎ話に出てくるような可愛らしい古城が近所にあり、ティナ・ターナーさんが住居として購入するかどうか迷っているという話を聞いたことがあります。
もしかしたら、ティナ・ターナーがご近所さんになるかもしれないと、心が躍ったのを覚えています。
結局、その古城ではなく、チューリッヒの湖畔に住まいを見つけ、そこでパートナーと暮らしていると、後から聞きました。
このBBCの記事を通して、彼女が類まれな才能を持っていたこと、そしてその人生が最後の最後まで波乱に満ちたものであったことを改めて知りました。
何より、この記事で私が注目したのは、彼女の長年のマネージャーが彼女を「Force of nature」と表現したことです。
「Force of nature」とは、直訳すると「自然の力」ですが、地震や津波、火山の噴火など、人間の力では制御できない自然の力を指します。人に使う場合は、その人が「エネルギーに満ち、決断力があり、誰も逆らえないような強い力を持っている」ことを示します。
そして、記事の最後に記された、彼女の次の言葉こそが、「Force of nature」としての彼女の本当の強さ、気高さ、荘厳さ、美しさを表しているのだと感じたのです。
"People think my life has been tough, but I think it's been a wonderful journey. The older you get, the more you realise it's not what happened, it's how you deal with it."
「苦労の多い人生だったと思われがちですが、私は素晴らしい旅だったと思っています。
年齢を重ねていくうちに、大切なのは”何が起きたか”はなく、”それにどう立ち向かうか”であることがわかるようになるのです。」
アデプトのイニシエーションを受けた人なら、この言葉の意味をより深く理解することができるかもしれません。
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